遺品整理のブログ
■終活に関する専門家「終活カウンセラー」とは?
人生の最後を、自分らしくより良い形で迎えるために、「終活」を行う人が増えています。
終活は、自分の“死”を意識して、生前のうちから前向きに人生最後の準備を整えていくことです。
終活を行って自分の死としっかり向き合うことで、後悔のなく最後の日を迎えようと考える方が増えてきています。
また、残された大切な家族にかかる、金銭的・精神的・肉体的なダメージも軽減することができるのです。
そんな終活をサポートしてくれる存在として「終活カウンセラー」がいます。
今回は、終活カウンセラーはどんな職業なのか、資格の有無や仕事内容について詳しくご紹介いたします。
Contents
終活カウンセラーは、終活のしたい人のサポートを行う人のことを言います。
“カウンセラー”という言葉が付いている通り、終活する人の悩みや希望を聞き、アドバイスや提案をする仕事です。
終活をしたいと思っていても、実際には「何から始めればよいか分からない」と悩むシニアの方は少なくありません。
終活カウンセラーは、そういった終活の課題解決はもちろん、人生の最後がより良い形で迎えられるよう、明るく前向きな気持ちで準備をしていけるように、心身ともにサポートを行います。
終活カウンセラーというと、お葬式やお墓のことをサポートしてくれるものというイメージが強いです。
しかし、終活カウンセラーの仕事は多岐にわたります。
葬儀、お墓のことはもちろん、相続や遺言書、保険についてなど、終活にかかわることすべての知識を持ち合わせているのです。
終活カウンセラーは、ただシニアの方の話を聞くだけではなく、専門的な知識を生かして的確なアドバイスを行います。
そのため、他人はもちろん、家族にさえなかなか話せないお金や遺産の話、相続のことも、安心して相談することができるのです。
終活カウンセラーは、民間資格を取得する必要があります。
民間資格には「一般社団法人終活カウンセラー協会」が有名です。
そのほか、資格名称は少し変わりますが、ユーキャンの通信講座で取得できる終活アドバイザーや日本終活士協会の終活士などもあります。
「終活カウンセラー」という資格が取得できるのは、一般社団法人終活カウンセラー協会だけです。
民間団体 |
資格 |
一般社団法人終活カウンセラー協会 |
終活カウンセラー |
ユーキャン |
終活アドバイザー |
一般社団法人日本終活マイスター協会 |
終活マイスター |
一般社団法人日本能力開発機構 |
終活ライフケアプランナー |
日本終活士協会 |
終活士 |
社団法人終活協議会 |
終活ガイド |
一般社団法人終活カウンセラー協会で「終活カウンセラー」の資格は、初級、上級、上級インストラクターの3段階でレベルが分かれています。
それぞれ、応募条件や取得費用が異なり、学べる内容にも違いがあります。
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初級 |
上級 |
上級インストラクター |
講習時間・試験 |
約6時間の講習 筆記試験 |
事前レポート提出 講習1日 課題取り組み 試験は半日 |
講習4日間 1日目10:30~18:00 2日目9:30~17:00 3日目10:30~18:00 4日目9:30~17:00 試験1日30分程度 |
応募条件 |
なし |
終活カウンセラー初級取得者 |
1.終活カウンセラー勉強会年間で2回以上参加 2.過去に「エンディングノート」の書き方セミナー講師養成講座受講者」参加 3.終活家カウンセラー上級所有者 |
受講料(税込み) 講習代・試験代込 お弁当付き |
9,970円 |
39,960円 別途事前審査費2,160円 |
250,000円 |
認定料 |
試験合格後、会員登録を済ませ、認定 |
終活カウンセラー初級では、終活の基本的な知識やエンディングノートの書き方について学びます。
上級資格は、「他の人に終活のアドバイスができるレベル」まで知識を身に着けられる内容です。
もっともレベルが高い上級インストラクターになると、終活カウンセラーを育成する講師として活躍できる内容となっています。
より高レベルの資格を持つ終活カウンセラーの方が、それだけ終活に関する知識も豊富に持ち合わせているので、資格を確認しておくのも大切です。
終活カウンセラーは、「終活」に関することであればどんなことでも相談できます。
「終活したいけれど、何から始めればよいか分からない」というざっくりとした悩みでもかまいません。
このほか、以下のような悩みにも対応しています。
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終活カウンセラーに相談するタイミングは、終活を始めようと思ったときが一般的です。
終活を考えだすタイミングとしては、配偶者の死や定年時、自分や家族が病気になったときに意識し始める人が多い傾向にあります。
しかし、終活カウンセラーに相談するのなら、自分が心身ともに元気なときが理想です。
実際に終活を始めてみると、思うように進まなかったり時間がかかったりすることも少なくありません。
自分が高齢になったと感じる前に、早いうちから終活の相談することも検討してみましょう。
終活カウンセラーへの相談は、葬儀社や弁護士事務所、終活関する業者などの窓口でできる場合が多いです。
とくに葬儀社には、終活カウンセラーが在籍していることが多いため、葬儀の相談とあわせて話を聞いてもらうのも良いでしょう。
また、終活フェスタやセミナーなどのイベントも全国各地で開催されているので、そういった機会を利用してみましょう。
終活カウンセラーへの相談費用は基本的に無料であることがほとんどですが、エンディングノートや遺言書の作成など、特別なサポートが必要な場合は別途費用が発生するケースがあります。
終活カウンセラーは、自分に人生の終わりをより良いものへ導いてくれる、頼もしい存在です。
自分の死を考えると、どうしても暗い気持ちになってしまいがちですが、終活カウンセラーへ相談することで、残された人生を前向きにより明るく過ごしていけるようになる人もたくさんいます。
自分自身の最後を安心して迎えるために、そして残された家族の負担を軽減するためにも、ぜひ終活アドバイザーへ相談してみてはいかがでしょうか。