遺品整理のブログ

■故人の実印は厳重に保管すべき!?故人の印鑑の4つの処理方法

親などが亡くなって、遺品整理をしているときに出てくるもので、扱いに困るのが印鑑です。

特に実印は、捨ててしまうと、誰かに悪用される危険もあるのではないかと心配な方も多いはず。

 

認印も、たくさん出てくることが多いので、どう捨てればいいのか考えものです。

そこで今回は、遺品整理の際に出てきた実印や認印などの印鑑をどう扱えばいいのか、またどのように処分すればいいのかについて説明していきます。

印鑑 処分 ブログ01

遺品整理で故人の印鑑(実印)が見つかったら厳重に保管すべき?

 

遺品整理で印鑑、特に実印が出てきたとき、厳重に保管しなければならないと思うかもしれませんが、そこまでする必要はありません。

 

たしかに、所有者が生きていれば、実印は紛失してしまわないよう、厳重に保管しておくべきです。

しかし、故人の実印の場合は、この限りではありません。

 

ここでは、故人の実印が見つかっても、厳重に保管する必要がない理由について説明していきます。

 

そもそも実印とは?

 

実印とは、住所登録をしている市区町村の役所に登録した印鑑です。

実印登録することで、その印鑑は公的に認められたことになり、重要な契約書類などに実印を押すことで、本人が押したものだと証明されます。

 

実印登録すると、「印鑑証明」という証明書が発行されます。

実印と印鑑証明は、同時に使用するのが基本です。

 

実印は、主に以下のような、高額な金銭が動く取引の際に使用されます。

 

  • 金銭の貸借(ローンなど)
  • 住宅や土地の購入・売却
  • 遺産の相続

 

もし、実印と印鑑証明が同時に盗まれるようなことがあれば、悪用される危険があります。

例えば、勝手に借金の連帯保証人にされてしまうことも考えられるのです。

 

持ち主が亡くなった実印は効力を失う

印鑑 処分 ブログ02

ここまでの説明で、故人の実印が見つかったら、やはり大事に保管しておくべきだと思われたかもしれません。

しかし、故人の実印は、死亡届の提出によって実印登録が抹消され、ただの認印となるのです。

 

そのため、故人の実印を紛失したとしても、少なくとも第三者に、高額な契約等で悪用される危険はありません。

 

相続の際も故人の実印は必要ない

 

実印は、遺産の相続の際にも必要です。

ただし、これはあくまで、相続する側の人の話です。

 

遺産を相続するうえで、故人の実印は必要ありません。

そのため、処分してしまっても、問題はありません。

 

遺品整理で見つかった故人の印鑑の4つの処理方法

 

実印も含め、遺品整理で出てきた故人の印鑑は、どのように処理すればいいのでしょうか?

主な方法は、以下4つあります。

 

  • 形見として取っておく
  • 神社で供養してもらう
  • 神社で彫り直しをしてもらって自分で使用する
  • 処分する

 

ここでは、それぞれの方法について説明していきましょう。

 

故人の印鑑の処理方法①形見として取っておく

 

1つは、故人の印鑑を形見として取っておくことです。

故人の名前が彫られた印鑑を持っておけば、いつでも故人のことを思い出せます。

形見として、大事に持っておくことで、故人も浮かばれるのではないでしょうか。

 

故人の印鑑の処理方法②神社で供養してもらう

印鑑 処分 ブログ03

印鑑は、神社で供養してもらえます。

亡くしてしまいそうで、持っておくのは不安だけれど、処分するのは気が引けるという方は、こちらを選ぶといいでしょう。

 

ひいきにしている神社や、近くに神社があるなら、印鑑の供養をしているか、問い合わせてみましょう。

直接持っていけなくても、郵送で印鑑供養を受け付けている神社もあります。

 

また、印鑑ははんこ屋に持っていくことで、神社に供養を取り次いでもらえるところもあります。

 

故人の印鑑の処理方法③神社で彫り直しをしてもらって自分で使用する

 

神社では、印鑑の供養だけでなく、彫り直しもしてもらえます。

印鑑を自分の名前に彫り直してもらえば、故人の印鑑を、自分で使用できます。

 

こちらは、形見として取っておいたうえで、自分でも使いたいという方は検討してみましょう。

 

ただし、チタン製など、素材によっては、彫り直しができない印鑑もあるので注意しましょう。

 

故人の印鑑の処理方法④処分する

 

故人宅からは、実印のほかに、たくさんの認印が出てくるかもしれません。

100均で買えるような印鑑は、取っておいても仕方がないので、処分してしまってもいいでしょう。

 

故人の印鑑の2つの処分方法

印鑑 処分 ブログ04

故人の印鑑を処分する際、注意しておきたいことがあります。

それは、ふつうに捨てると、誰かに悪用されてしまう危険があるということです。

 

認印は、実印のように高額な取引に利用される心配はありませんが、それでも名前が入っている以上、悪用されてしまう可能性はゼロではありません。

そのため、印鑑を処分するのなら、悪用されないように処分しましょう。

 

第三者による悪用を防ぐための、印鑑の処分方法は、以下の2つです。

 

  • 印面を削ってから処分する
  • 遺品整理業者に回収してもらう

 

ここでは、それぞれの処分方法について説明していきます。

 

①印面を削ってから処分する

 

印鑑を普通ゴミに出す場合、印面を削ってから、ゴミに出すようにしましょう。

彫刻刀やカッターなどを使って、名前の部分を何箇所か削っておけば、誰かに印鑑を拾われても、使い物になりません。

結果、誰かに勝手に印鑑を使われることを防げるのです。

 

②遺品整理業者に回収してもらう

 

遺品整理を業者に依頼する場合、不要な印鑑は、その他の不用品と一緒に回収してもらいましょう。

遺品整理業者は、故人宅の遺品をトラックに運搬し、回収していってくれます。

 

故人宅から直接回収してもらうため、悪意のある第三者の手に印鑑が渡る余地はありません。

ただし、遺品整理業者は、信頼できそうなところを選ぶようにしましょう。

 

遺品整理業者のなかには、悪徳業者も少なくありません。

こうした業者に遺品整理を依頼してしまうと、その業者に印鑑を悪用されてしまう危険があります。

 

そうならないためにも、ホームページを見て、実績が豊富なところに依頼するようにしましょう。

 

まとめ

印鑑 処分 ブログ05

遺品整理をしているときに出てきた印鑑の処理方法は、以下4つあります。

 

  • 形見として取っておく
  • 神社で供養してもらう
  • 神社で彫り直しをしてもらって自分で使用する
  • 処分する

 

実印も、所有者が亡くなった時点で認印と同じ扱いになるため、厳重に保管しておく必要はありません。

ただし、認印でも、誰かに拾われて悪用される危険はゼロではないため、捨てる場合は、以下のどちらかの方法で処分するようにしましょう。

 

  • 印面を削ってから処分する
  • 遺品整理業者に回収してもらう

 

業者に依頼する場合も、回収の前に、あらかじめ印面を削っておけば、より安心です。

無料見積

24時間いつでもご依頼いただけます。
後ほど、担当者よりご連絡をさせて頂きます。

お問い合わせ

遺品整理について疑問がございましたら
お気軽にお問い合わせください。

※電話受付9:00〜20:00(年中無休)

遺品整理・生前整理業者のWEB限定割引費用