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■【IT×コロナ対策】最新の葬儀とお墓参りのサービス2選
2020年は、ITの進歩や、新型コロナウイルスの流行もあり、葬儀やお墓参りでも、新しいサービスが生み出されました。
IT技術を利用することで、利用者のニーズに応えられるほか、コロナの感染対策ができるものもあることから、こうした最新サービスは大きな注目を集めています。
これから、葬儀の予定があるという方は、コロナ禍のなかでの葬儀に不安を感じていることでしょう。
この記事で紹介するものは、そんな方にこそ知ってもらいたいサービスです。
今回は、2020年にリリースされた、葬儀とお墓参り、それぞれの最新サービスについて紹介していきます。
Contents
「スマ僧侶」は、僧侶の派遣サービスを手掛けているライフエンディングテクノロジーズ株式会社による新サービスで、2020年4月から提供が開始されました。
スマ僧侶は、葬儀の際、ビデオ通話ができるアプリやツールを使って、僧侶にリモートで読経をあげてもらえるサービスです。
スマ僧侶は、葬儀における、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、リリースされました。
現在、政府からは、感染防止のため、「3密」を避けるように呼びかけられています。
多くの人たちが参列する葬儀会場は3密にあたるため、以前のように葬儀を執り行うのは難しくなっているのが現状です。
これは、参列者だけでなく、僧侶を呼ぶ際も同様です。
通常の葬儀では、僧侶が葬儀会場に訪れ、その場で読経をあげますが、感染防止の観点から見ると、これは得策ではありません。
かといって、僧侶の読経なしで葬儀を執り行なえば、故人の供養やお見送りができません。
そこで生まれたサービスが、スマ僧侶です。
スマ僧侶なら、リモートワークでオンライン会議をするように、僧侶にリモートで読経をあげてもらえます。
スマ僧侶では、以下4つから、読経時に使用するツールを選択できます。
このうち、「LINE(ライン)」「Skype(スカイプ)」「Zoom(ズーム)」では、僧侶が読経をあげる生映像がオンラインで、葬儀会場で流されます。
スマ僧侶の読経サービスは、葬儀だけでなく、初七日や四十九日などの法要時にも利用できます。
スマ僧侶のメリットは、以下2つあります。
新型コロナウイルスが流行しているからといって、しっかり故人の供養ができなければ、後悔が残ってしまいます。
故人の葬儀を執り行っても、それが原因で感染者が出てきてしまえば、また別の後悔が出てきてしまいます。
感染防止に配慮し、かつ故人をしっかり供養できるスマ僧侶は、コロナ禍における葬儀にぴったりのサービスだと言えるでしょう。
スマ僧侶の料金は、内容によって、以下のようになっています。
上記の金額のほかに、僧侶に対する「心づけ(謝礼金)」などは必要ありません。
支払い方法は、以下の2種類です。
どちらの場合も、料金は前払い制となっています。
「お守り de お墓参り」は、葬儀や霊園、仏壇など、仏事全般を手掛ける株式会社ニチリョクが開発した、日本初のBluetooth対応の墓石「電子銘板墓所―光―」を利用した、お墓参りのサービスです。
2020年12月から、墓石の販売、およびサービスが開始されました。
電子銘板墓所―光―は、通常の一般墓ではなく、「共同墓」です。
共同墓とは、1つの大きなお墓に、血縁関係のない複数人の遺骨を納めるタイプのお墓です。
お守り de お墓参りでは、共同墓の墓石の電子銘板に、参列者用の家名が自動で表示されるようになっています。
近年、単身者の増加や、少子高齢化の影響により、共同墓の需要が増えています。
共同墓は、一般墓に比べて費用が安く済むのがメリットですが、自分や親族専用のお墓ではありません。
お守り de お墓参りは、共同墓でありながら、自分専用のお墓のようにお墓参りをしたいという人たちの声に応えて、リリースされました。
電子銘板墓所―光―には、電子銘板が取り付けられています。
参拝者がお守りを持って近づくと、墓石の電子銘板の表示が自動的に、参拝者用の家名や戒名、没年月日のものに切り替わります。
このお守りの正体は、Bluetoothの仕様の一種で、近距離無線通信規格の「Bluetooth Low Energy(BLE)」を使ったデバイスです。
このデバイスを持って、墓石に近づくと、検知システムが作動し、事前に登録したデータが電子銘板に表示される仕組みとなっています。
お守り de お墓参りのメリットは、共同墓でも、一般墓のようにお墓参りができるという点です。
電子銘板墓所―光―は、共同墓でありながら、自分が近づいたときに、自分の先祖の家名が表示されるため、自分専用の墓石のようにお墓参りができます。
もちろん、共同墓なので、一般墓に比べて、かかる費用はずっと安価です。
電子銘板に表示させるデータは、自由にデザインできます。
電子銘板墓所―光―は、千葉県八千代市にある「八千代悠久の郷霊園」に設置されています。
価格や販売数、保管期限は、それぞれ以下のとおりです。
上記の価格は、管理費込みの値段となっています。
遺骨の保管期限の経過後は、同霊園内の合祀墓に合祀される形となります。
葬儀とお墓参り、それぞれでおすすめの最新サービスは以下のとおりです。
スマ僧侶は、葬儀中、Zoomなどのオンライン会議アプリを使って、リモートで僧侶に読経をあげてもらえるサービスです。
コロナ禍のなかで、感染対策をしながら、しっかり故人のお見送りができます。
お守り de お墓参りは、参拝時に、Bluetooth機能を使って、電子銘板に自分専用の表示がされる共同墓のサービスです。
共同墓でありながら、まるで自分専用のお墓のように、お墓参りができます。
これから葬儀の予定があるという方は、ぜひこれらの新サービスの利用を検討してみてはどうでしょうか。