遺品整理のブログ
■遺品整理業者への依頼でトラブルが多発!?巻き込まれないための対処法を紹介
故人宅に残った遺品を整理したり、不用品を回収したりしてくれる遺品整理サービスは、非常に便利です。
しかし遺品整理サービスでは、トラブルが起こることも少なくありません。
遺品整理を業者に依頼すると、どのようなトラブルが起こり得るのでしょうか?
また、トラブルにあわないためには、どうすればいいのでしょうか?
今回はこんな疑問を抱えている方のために、遺品整理業者に依頼した人に実際に起こったトラブルや、その対処法について説明していきます。
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商品やサービスなどの消費者の相談を受け付けている「国民生活センター」には、遺品整理業者に関する相談も数多く寄せられています。
2013年から2017年までの5年間で、国民生活センターに寄せられた遺品整理業者に関する相談件数は以下のとおりです。
このように、遺品整理サービスでのトラブルの相談件数は、毎年100件ちかくにものぼります。
国民生活センターには、どのような相談が来ていたのでしょうか?
ここでは、国民生活センターに相談があった遺品整理サービスのトラブルの実例について紹介していきます。
2018年2月に相談した、60代女性Aさんのケースです。
Aさんは一人暮らしをしていた母が亡くなったことで、実家の遺品整理を業者に依頼しました。
Aさんが業者に提示された見積額は14万1,000円でしたが、最終的に32万円を請求されています。
しかも作業は最後まで終わっておらず、実家にはまだ荷物が残った状態でした。
Aさんはひとまず手持ちの20万円を業者に支払いましたが、残りの12万円を請求されているうえ、作業も未完了のままになっています。
2018年4月に相談した、60代女性Bさんのケースです。
Bさんは兄が亡くなったことで、遺品整理業者に見積りを依頼しました。
業者から「今日決めてもらえば安くなる」と言われたため、その場で契約し、手付金として2万4,000円を支払いました。
「ポストに鍵を入れておけば、週明けから準備を始める」と言われ、その通りにしましたが、作業は一向に始まる様子がありませんでした。
Bさんが業者に電話すると、「作業日はまだ決まっていない」と言われたそうです。
見積書には「作業日は今月末まで」と記載されていたようですが、Bさんは業者から、この説明を受けていませんでした。
2017年7月に相談した、60代男性Cさんのケースです。
Cさんは一人暮らしをしていた母が亡くなったことで、便利屋に遺品整理の見積りを依頼しました。
見積額は37万円で、Cさんはその額に承諾し、便利屋と契約しました。
しかし後日、20万円で作業してくれる別の業者を見つけたため、便利屋にキャンセルを申し出たところ、17万円ものキャンセル代を請求されてしまったのです。
Cさんはこのキャンセル代について、便利屋から説明を受けていませんでした。
2017年10月に相談した、50代男性Dさんのケースです。
Dさんは亡くなった母の遺品を整理するため、遺品整理業者に依頼しました。
作業は滞りなく進みましたが、後日、自分の私物まで多数無くなっていることに気づきました。
Dさんは自分の私物を遺品と分け、業者に処分しないようにと指示を出していたにも関わらず、別の作業員に運び出されてしまったのです。
また、遺品を乱暴に扱うなど、作業も雑だったようです。
ここまで、国民生活センターに寄せられた相談の実例について紹介していきました。
遺品整理を業者に依頼した場合、このようなトラブルが起こることは決して珍しいことではありません。
とはいえ対策次第で、こうしたトラブルに巻き込まれないようにすることも可能です。
ここでは遺品整理を業者に依頼する際、トラブルにならないための対処法について説明していきます。
先ほど紹介した実例からも分かるとおり、遺品整理業者のなかには悪徳業者も多数存在しています。
こうした悪徳業者にうっかり依頼してしまうと、トラブルに巻き込まれてしまいます。
悪徳業者にひっかからないためには、実績のある遺品整理業者に依頼するのが一番です。
ホームページで自社の実績を紹介している業者もあるので、選ぶ際の参考にしてみましょう。
悪徳業者の手口で多いのが、作業後に見積額以上の料金を請求してくることです。
こうしたことが起こらないよう、事前に見積額以上の料金を請求されないか、しっかり確認してから契約するようにしましょう。
国民生活センターに寄せられた相談のなかには、作業日が決まっていないものや、高額なキャンセル料を請求されたというケースも見られました。
こうしたトラブルを避けるためにも、作業日程やキャンセル料などについて明記されていないか、契約書はしっかり確認しておきましょう。
契約書に書かれていない場合もあるので、口頭で確認しておくことも重要です。
先ほど紹介した実例にもあったように、遺品整理業者のなかには、遺品を乱暴に扱う業者も存在します。
遺品を乱暴に扱われては、故人も浮かばれません。
そのため遺品整理は、遺品を丁寧に扱ってくれる業者に依頼するようにしましょう。
おすすめなのは、遺品整理士の資格保有者が在籍している業者です。
遺品整理士が在籍しているかどうかは、各業者のホームページのトップページや、会社概要の保有資格などから確認できます。
遺品整理サービスは便利ですが、トラブルが起きやすいものでもあります。
国民生活センターには、遺品整理サービスに関する相談が、毎年100件ちかく寄せられているほどです。
遺品整理業者に依頼して、トラブルに巻き込まれないためには、以下の対策が有効です。
これから遺品整理を業者に依頼するという方は、ぜひこの記事を参考にして、トラブルに巻き込まれないように努めましょう。