遺品整理のブログ
■遺品整理で着物が出たときの対処法
遺品整理ではさまざまな物が出てきますが、なかでも「着物」は、処分に悩むことの多い物のひとつでもあります。
着物は、祖母や母など、女性が亡くなった時に見つかりやすいです。
生前、着物を好んで来ていた方の場合、大量の着物が出てくるケースも少なくありません。
着物は価格がピンキリで、安いものもあればプレミアがつくような高価なものもあります。
しかし、価値が分からなかったり、量が多いかったりすると、どう処分すべきか迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、遺品整理で着物が出てきたときの対処法について、詳しく解説いたします。
ゴミとして処分する方法だけでなく、売却や人に譲るといった方法もご紹介していますので、着物の処分でお悩みの方は参考にしてみてください。
Contents
着物を処分する方法は、「売却する」「再利用する」「処分する」といった3つの手段に分けられます。
売却、再利用、処分、それぞれでさらにいろいろな対処法があるので、自分や故人にとって最適な方法を選ぶことが大切です。
遺品整理で着物が出たとき、すぐにゴミとして処分することを考えるのはもったいないと考える方も少なくありません。
着物は物によって価値が異なり、価格もピンキリです。
もちろん、故人が残した着物が必ず価値があるとは限りません。
しかし、なかには文化財に値するような貴重な着物が出てくる可能性もあります。
そういった価値のある着物は、売って現金化することが可能です。
着物を売却する方法は、主に3つあります。
遺品整理で出た着物の価値が分からない場合や大量にある場合は、着物専門の買取業者に査定を依頼することが無難です。
着物専門に取り扱うプロの買取業者なら、本物の価値を査定してもらえるので、価値が分からないときにも安心です。
高価な着物が見つかった場合、高額買取となる可能性もあります。
業者にもよりますが、古い着物や臭いのある着物で買取できるところもあるので、手間なく現金化できる方法です。
ただし、すべての着物を買取してもらえるとは限りません。
着物の買取を専門に行っている業者もそれほど多くはないので、地域によっては業者が見つからない場合もあります。
まだまだ着られる状態の着物が、大量にある場合、売却するにも処分するにも手間がかかります。
そんなときは、リサイクルショップに持っていくのも一つの手です。
リサイクルショップは全国どこにでもありますし、店舗によっては出張買取にも対応しています。
また、遺品整理で出た着物以外の衣類や家具家電など、ほかの物も一度に引き取ってもらえることも、リサイクルショップを利用するメリットです。
買取額は低めになりがちですが、ゴミに出すよりも手間がかからないうえに、処分料を浮かせることができます。
ただし、着物の買取同様、査定に出したものが必ず買い取ってもらえる保証はありません。
店舗へ直接持っていっても、ほとんど買取不可となる可能性もあります。
なかには、着物の買取に対応していない店舗もあるので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
遺品整理で出た着物の価値がある程度わかっている場合は、フリマアプリやネットオークションの利用も一つの方法です。
フリマアプリ、ネットオークションの場合は、ブランド品や高価な着物でなくても、状態が良ければ買い手がつく可能性があります。
フリマアプリもネットオークションも、スマホから簡単に出品、やり取りができるので簡単です。
ただし、着物の価値がわからないと、本当の価値で売却できずに損してしまう場合もあります。
逆に、本当は価値のない着物を貴重性のある着物として売却してしまうと、トラブルに発展する恐れがあるため危険です。
フリマアプリやネットオークションへ出品する際は、着物の価値が分かることが前提となります。
遺品整理で見つかった着物は、再利用することも可能です。
親族以外にも、着物が好きな方がいれば、人に譲る方法も検討しましょう。
状態が良いものであれば、喜んで着てくれる人が見つかる場合もあります。
着物の状態が悪く、そのまま取っておくのは難しい場合は、着物を生地として利用し、他のものにリメイクすることも可能です。
着物は古風な柄が多いので、ヘアゴムや巾着、小物入れなどに作り替えると素敵なものが出来上がります。
しみのある着物でも、キレイな部分を生地として使えば、リメイクが可能です。
着物以外の違う形でのこしておきたい方や、裁縫が得意な方はぜひリメイクも検討しましょう。
遺品整理で出た着物は、寄付をする方法もあります。
地区センターなど、地域によって寄付を募っている場合があるので、お住まいの地域で寄付を行っていないか確認してみましょう。
また、NPO法人でも着物の寄付を行っている場合があります。
遺品整理で出た着物をゴミとして処分する場合は、自治体が回収する「家庭ゴミ」「遺品整理業者」「不用品回収業者」を利用する3つの方法があります。
着物をゴミとして処分するには、自治体の家庭ゴミとして出すのが一番手っ取り早いです。
自治体によって異なりますが、着物は「燃えるゴミ」や「古布」に分類されます。
ただし、衣類リサイクルがある場合は、資源回収に出せることもあるので、ゴミ出しルールを今一度確認しておきましょう。
着物以外の遺品も多く処分が大変な場合は、遺品整理業者にお任せするのも手段のひとつです。
遺品整理業者のなかには、価値のある遺品を探し、買取まで対応しているところもあります。
価値のある着物が見つかれば、買い取った分を作業料からひいてもらえるので、遺品整理費用が浮く可能性もあります。
着物の量が多く、自力で処分するのも売却するのも難しい場合は不用品回収業者を利用することも検討してみましょう。
また、故人が賃貸住まいで、遺品整理のすぐに終わらせなければならない場合も、最短で即日対応が可能な不用品回収業者が便利です。
不用品回収業者というと、部屋にあるすべてのものを回収するというイメージが強いですが、一部の業者は、遺品の整理や買取にも対応しています。
そのため、遺品整理で不用品回収業者へ依頼する際は、着物の買取が可能な業者を選ぶようにしましょう。
売却するにしろ、捨てるにしろ、処分するときは、後悔しない方法を選ぶことが大切です。
故人が生前大切にしていた着物は、一度手放してしまえば二度と戻ってきません。
遺品整理で出てきた着物の処分に迷ったときは、いったん保管し、ゆっくり考えてから決めましょう。