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■お墓の管理方法について解説
お墓を購入する際は結構な費用がかかりますよね。
ですが、お墓は立てて終わりというわけではなく、マイホーム同様、所有している限り毎年支払いが発生します。
お墓にかかる管理費も、当然安いものではありません。
そこで今回は、お墓の管理方法やかかる費用について詳しく解説いたします。
現在お墓を持っている方はもちろん、今後お墓を相続する予定がある方も参考にしてみてください。
Contents
お墓を購入するときには、「永代使用料」「管理費」この2つを支払いことが多いです。
「永代使用料」とは、いわゆるお墓を建てるための場所(土地)を使用する権利を得るために支払うものです。
お墓は家とは違い、購入しても土地そのものが所有地になるというものではありません。
墓地を所有している人に永代使用料を支払って、土地を使用する権利を得るという仕組みです。
「管理費」は、墓地全体を維持管理するためにかかる費用となります。
マンションやアパートでいうと、エレベーターなどの公共部の維持管理に必用になる、共益費のようなものです。
例えば、墓地に生えている草木の手入れ、水汲み場の維持管理や用具の購入、トイレなど共用部の維持管理は、すべて管理費でまかなわれているのです。
この管理費も、一般的にはお墓を購入する際に支払いますが、まとめて数年分支払いをしていない限りは、毎年必ず支払いが発生します。
お墓管理するためにかかる「管理費」ですが、金額は墓地によってバラつきがあります。
一般的に、お墓は3種類に分けられており、『公営墓地』『民営墓地』『寺院墓地』このいずれかです。
墓地がどの種類に該当するかによって、支払う管理費も異なり、一般的な相場は以下のようになります。
公営墓地…1,000円~1万円程度 民営墓地…3,000円~2万円程度 寺院墓地…5,000円~5万円程度 |
自治体が運営している公営墓地は、管理費も安いところがほとんどです。
一方、民営団地は高額ではないものの、公営団地と比べて少し費用が上がります。
寺院墓地は、寺院が管理をしているため管理費も高額ですが、その分管理が行き届いており、手厚い供養を受けられるメリットがあります。
また、法要を行う際も、墓地と寺院が同じ場所にあるため負担がすくなく済みます。
このように墓地の種類によって管理費の金額が異なりますが、墓地の広さや地域によっても変動します。
同じ墓地内であっても、広めの土地であれば当然管理費も高いです。
また、家と同じように、都会よりは田舎の方が費用も割安になります。
毎年発生するお墓の管理費。
これを誰が負担していくのかも気になりますよね。
結論から言うと、お墓の管理費は相続をした「祭祀継承者」が行うのが一般的です。
祭祀継承者は、「長男が必ず引き受けなければならない」という決まりはありません。
他の親族が引き受けることも可能ですし、血縁がない人でも祭祀継承者になれます。
お墓の相続の話し合いをする際は、お墓の管理費の支払いを含め、誰が祭祀継承者になるのかをしっかり話し合いましょう。
決して安いとは言えないお墓の管理費ですが、支払いを怠ると、お墓が撤去される可能性があるため注意が必要です。
墓地を運営者には、管理費の支払いが一定期間行われていない場合は、お墓を強制撤去することができます。
永代使用権はもちろん、管理費も、お墓を使用する土地を所有者から借りるために支払っているものです。
住居でいえば、家賃を大家さんに支払っていることと同じになります。
そのため、管理費の支払いが滞れば、当然お墓も使用できなくなってしまいます。
実際に、お墓の管理費支払いを滞納したために、墓石ごと撤去された事例も発生しているのです。
また、管理費が3年間未払いの場合は、強制的に「無縁仏」とみなされます。
無縁仏になった後も、所有者が見つからない場合や管理費の支払いが滞った場合は、最終的に強制撤去されてしまうこともあります。
強制撤去となれば、墓石が処分されるだけでなく、遺骨も戻ってきません
管理費の支払いを滞納することはリスクしかありませんので、きちんと支払っていきましょう。
お墓に支払う管理費で、墓地の掃除やお手入れはある程度行ってもらえます。
しかし、墓石ひとつひとつを丁寧に清掃しているということではありません。
お墓も定期的に訪れて管理を行いましょう。
お墓をそのままにしておくと、墓石が雨や砂で汚れます。
また、雑草が生えてきて、見た目が荒れることもあるため、定期的に清掃・掃除を行いましょう。
献花も、お墓を管理するうえで重要なことのひとつです。
長い間お花をあげていないお墓はどこか寂しいもの。
命日やお彼岸の時期ではなくても、定期的にお墓まいりにいくことは大切です。
結婚や就職で、お墓から遠方で暮らしている方も少なくないでしょう。
お墓が近くにないと、定期的に管理していくのは困難ですよね。
そのような場合は、お墓を寺院に建てることも検討してみましょう。
寺院では管理費が高い分、お墓の管理をお墓の管理を寺院にお任せすることが可能です。
供養も手厚く、管理も丁寧なので、定期的にお墓まいりに行けないけれど、大切に維持していきたい方も安心です。
公営墓地や民営墓地の場合は、業者に依頼して、お墓の管理を代行してもらうこともできます。
お墓まいりはもちろん、清掃や献花などに対応している業者も多いです。
もちろん代行費用はかかりますが、自分でお墓に行くことが困難な場合は、業者を利用するのも1つの手段です。
管理費の支払いが滞ると、お墓の管理が行き届かないどころか、無縁仏とみなされて最終的に撤去されてしまいます。
大切な家族が眠るお墓ですから、管理費の支払いはもちろん、個人でできる手入れも行いながら守っていきましょう。